
はじめに:なぜ今「FOMO」が話題なのか?
「FOMO(フォモ)」という言葉を、最近SNSやニュースで見かけるようになった方も多いのではないでしょうか。
これは “Fear of Missing Out” の略で、「取り残される恐怖」を意味します。
SNSで誰かの楽しそうな投稿を見て「自分だけ何もしていない」と感じる──そんな感覚、思い当たる節はありませんか?
この記事では、FOMOの意味や背景、起こりやすい場面、そして対処法までをわかりやすく解説します。
🧠FOMOとは?意味と背景を知る
定義と語源
FOMOとは、「自分だけが何かを見逃しているのでは」という不安や焦りのこと。
“Fear of Missing Out”=「取り残される恐怖」が語源で、SNS時代に急速に広まった心理現象です。
なぜ起こるのか?
- SNSで他人の活動が常に可視化される
- 情報が多すぎて「全部追いたい」と思ってしまう
- 進化心理学的には「群れから外れる=生存リスク」という本能が関係しているとも言われています
📱FOMOが起こる典型的な場面
- 友人の旅行やイベントの投稿を見たとき
- 流行の商品やサービスに乗り遅れそうなとき
- 仮想通貨や投資で「今買わないと損」と感じるとき
- グループチャットで自分だけ返信が遅れているとき
こうした場面で、「自分だけ置いていかれている」と感じることでFOMOが生まれます。
🧍♂️筆者の体験:FOMOを感じたこと、そして今
私自身も、過去にFOMOと思われる感覚を味わったことがあります。
親戚や兄弟から、結婚や住宅購入といった大きなライフイベントの報告を受けたとき、
「自分だけ取り残されているのでは?」という漠然とした不安を感じたことがありました。
もちろん、誰かの幸せを喜ぶ気持ちはあります。
でも同時に、「自分は何も進んでいないのでは?」という焦りが湧いてくる──それがFOMOの典型的な感覚です。
今は、自分の価値観にしっかり向き合い、確立できています。
他人のライフイベントに対しては、純粋に祝福するだけ。
自分の人生をより良く、楽しくすることに忙しいので、
「取り残されているかも」と思うことはもうありません。
この変化は、「他人の人生と自分の人生は別物」と理解できたことが大きかったと思います。
FOMOは誰にでも起こりうるものですが、自分軸を持つことで自然と薄れていくものでもあります。
⚠️FOMOがもたらす影響
- 情報過多によるストレスと疲労
- 他者との比較による自己肯定感の低下
- 睡眠不足やスマホ依存
- 人間関係の不安定化(常につながっていないと不安)
FOMOは、日常の小さな不安から始まり、やがて心身の不調につながることもあります。
🧘FOMOへの対処法と考え方
情報の遮断(デジタルデトックス)
- SNSの通知をオフにする
- スマホを使わない時間を意識的に作る
- 情報の“断捨離”をすることで、心の余白が生まれます
JOMOという考え方
- JOMO(Joy of Missing Out)=「見逃すことの喜び」
- あえて流行を追わないことで、自分のペースを守る
- 「全部知る必要はない」と割り切ることで、安心感が得られます
自分軸で行動する
- 他人の価値観に振り回されず、「自分にとって必要か?」を基準にする
- SNSは“参考”にとどめ、判断は自分で行う
✅まとめ:FOMOは“現代的な不安”との付き合い方がカギ
FOMOは、SNS時代に誰もが感じやすい不安です。
しかし、それに振り回されるのではなく、冷静に距離を取ることで心の安定が得られます。
「見逃してもいい」「全部追わなくていい」という感覚が、むしろ豊かさにつながる。
まずは、自分の情報との付き合い方を見直すところから始めてみましょう。


